記念局うんちく集

1. “ダブルナンバー”以上の局
2. コールサインの分離
3. コールサインの切り替え
4. JARL・non-JARLの記念局の並立
5. 同一コールサインで別イベント
6. 通常コールサインの記念局

“ダブルナンバー”以上の局

「数字が複数続いたコールサイン」や，「数字がスプリットになったコールサイン」は，以下のとおりです．

ダブルナンバー～クィントゥプルナンバー

WPXアワードでは，「地方局別の数字」の直後に数字が繋がっている限り，その範囲までを「プリフィクス」とみなして計上の対象にできます（例：8N03）．貴重です．

過去の記念局の特例――8J2000・8N2000・8M2000・8M1C――も含めました（8Mは表の末尾に一括掲載）．

8J25D・8N350K・8N370Hは記念局ではなく，ARISSスクールコンタクトのためのARISS局です．

スプリット

8N6N4Eは記念局ではなく，ARISSスクールコンタクトのためのARISS局です．

コールサインの分離

固定・移動　で

同一のイベントで，固定（移動しない局）・移動（移動する局）でコールサインを分けた事例は，以下のとおりです：

2003年時点，近畿総通では「8N3HAMが固定」「8J3HAMが移動」という構想を認めず，結局，移動も「8N3HAM(/3)」となりました．
これは申請側からすると，「同一コールサイン別地点同時運用」をしていると，クレームを入れるやからがいて面倒なので，それを事前に回避しようとしたものでした．
もちろん，社団の固定・移動の「同一コールサイン別地点同時運用」は，電波法令上，禁止されていません．

運用母体　で

同一のイベントで，運用母体ごとにコールサインを分けた事例は，以下のとおりです：

地域ごと　で

同一のイベントで，地域によってコールサインを分けた事例は，以下のとおりです：

別途まとめあり … ITUデー・QRPデー・受信環境クリーン月間：
http://motobayashi.net/8j-station/event_j9.html

JARL・non-JARLの記念局の並立

同一イベントで，JARL・non-JARLの記念局が並立した事例は，以下のとおりです：

同一イベントで，「JARLの記念局が全イベントを対象」・「non-JARLの記念局が特定の会場を対象」となった事例は，以下のとおりです：

コールサインの切り替え

同一のイベントで，開設期間中にコールサインを切り替えた事例は，以下のとおりです．

「事前PR」と「本番」

開設期間中

同一コールサインで別イベント

JARLでは，別のイベントで同じコールサインを使うのは，「３年ほど」離すようにルール化しました．#484 JARL理事会（2006年2月）の報告に，つぎのようにあります：

「行事名や内容等が異なる特別局等の「同一のコールサイン」については、原則として３年程度の期間をおいて使用することとしました。 」

8J1Iがその好例です．

記念局あつめ を対象としている国内のアワードでは，上のような説明をいかにしようとも，「コールサインが同じである限り，１回だけカウント」として扱われます．

海外発行のアワードでは，きちんと事情を説けば，「別の記念局」として認められます．

通常コールサインの記念局

いにしえの頃は，「イベント会場に通常の社団局を開設する」という措置が取られていました．
ところが1970年，「大阪万博」のJA3XPOを境に，「有意のサフィックスを先出しで発給してもらう」という動きが出てきました．
とくに北陸電監ではその傾向が顕著です．

1971年の「第13回世界ジャンボリ大会」になって，初の8Jの記念局：8J1WJが免許されました．
これはそれまで南極で用いられていた8Jの本土への逆上陸にあたります．
きっと，「訪れた外国人が運用できる記念局」という特殊性に，その一因もあったのでしょう．
これが，いまに続く「記念局＝8J」の皮切りとなりました．

そのあとはしばらく間が空きますが，1976年の「第2回ハムベンション」で，2局目の8Jの記念局：8J2HAMが開設されます．
（この1976年には7J1RLもありました．）
その1976年以降は，毎年とぎれることなく8J・8N局が出ています．