JARLの裁判(4) 花博オーバーパワー事件

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JR5JRKほか10名の711クラブの各局.
JA1AN(二アマ)が,花博記念局8J90XPOの500W送信機を操作した――として告発.
→不起訴.

JARLとJA1ANが謝罪公告などを請求.
→最高裁にて棄却.

JA1ANを反訴.
→最高裁にて棄却.


1990-03-25事案発生: 「IC-780+IC-4KL」で500W免許の送信機を,二アマのJA1ANが操作――という指摘.
1990-05-27金沢総会JA1AN答弁: オーバーパワーはしていない(リニアはOFF,メータが触れていたのは,OFF時にはSWR計として動作するため).
1991-05-24大阪地検に刑事告発: 電波法違反.
1991-05-25毎日新聞に掲載.朝刊大阪版28面.
1991-06-0780条報告(告発人中3名から,郵政大臣・近畿電気通信監理局長あて).
1991-09-27JARL・JA1ANが謝罪公告などを求め東京地裁へ民事提訴(本訴): 全国紙での謝罪広告,損害賠償1,000万円(500万円×2者分),訴訟費用の負担.
1991-11-13本訴を東京地裁から大阪地裁へ移送(次項「沖縄総会決議無効訴訟」と同じ裁判官が審理,∵当事者が同じ).
1993-02-26刑事告発については不起訴処分: “故意”の立証が困難.
1993-09-28JA1ANを大阪地裁に反訴: 原告のそれぞれに25万円,訴訟費用の負担.
1996-01-31大阪地裁判決: 本訴・反訴とも棄却.費用は両原告負担.JA1ANの資格外操作を認定.ただし認識の断定は困難.(次項「沖縄総会決議無効訴訟」の判決日と同じ.)
????-??-??本訴・反訴を大阪高裁へ控訴.
1997-01-28控訴を棄却,控訴費用は刑事告発人の負担.
1997-04-07本訴・反訴を最高裁へ上告.
1997-06-30上告を棄却,上告費用は刑事告発人の負担.


毎日新聞1991-05-25朝刊大阪版28面

なお,少なくとも現在では,本例のような送信機系統において「IC-780単体」に切り替え,二アマの構成員が操作することは許されます(電波法関係審査基準 別紙1 無線局の局種別審査基準 第15 アマチュア局 2 社団が開設するアマチュア局).
無論,その際リニアはOFFです.


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Nov. 29, 2014, Ryota "Roy" Motobayashi, JJ1WTL