全体傾向
- 流行り言葉は「SAN」
昨年は「Convergence」が流行り言葉だったが,今回は「SAN: Strage Area Network」.
端的な話で,出版物がここ半年でいっぱい出てきている.
ただし,展示中の製品とはなんか直接結びついていない感じ.
- QoS 系の出展物に変化
「プライオリティ・キューイング」から「トラヒックの解析」へ.
- 10 Gigabit Ethernet
10GEA が,アライアンスとしてのブースを初出展.
- Voice over IP が多い.
- 「1U」サイズの薄い装置が多い.
- ネットワークテスタも多い.
- シスコがすごく元気
知る限り過去最高に広いブースを出してきた.
- SuperComm との棲み分け?
もう一つの展示会「SUPERCOMM」との棲み分けで,N+I の位置付けが「レイヤの上の方」にシフトしてきた――という感じ.
- ISP の出展
Qwest,PSInet 程度.
- Nortel は出展なし.
旧 Bay 系の主導権が薄れてきた?SUPERCOMM 重視?
- eNet(ShowNet)
Extreme がコントリビューション.
(99Las Vegas→Cisco,99Atlanta以降→Extreme)
Summit や BlackDiamond が展示会場のバックボーンを構成.
相互接続の実験場から,ショウビジネスのための運用ネットワークとしての意味合いが濃くなっている.
- iLab
先進技術の相互接続性を洗う iLab は,
Internet 2, IPv6, IP Multicast, MPLS, QoS, VoIP
がテーマ.IPv6 は,Las Vegas に続いて2回目の iLab 開催.
- 2年前の同ショウと比べ,多少展示会場に隙間が見られる.
(つまり,縮小された?)
- セキュリティ
2年前の同ショウと比べ,セキュリティをキーワードとする企業が極端に少ない.
- ソリューションから部品やツールへ
昨年までは、エンドユーザに対するソリューション提供が主体であったが、今回はどちらかといえば、機器メーカに対する部品やツールの提供という感じがした。
とくにGigabit EthernetやIPに関しての,ASICなどのハードウェアチップなど。
いささか言葉遊びである「ソリューション」がユーザに受け入れられず、方針変更を強いられたのか、未だ方向性がはっきりと決まっていない「VoIP」などの次期主力に対する様子見なのかはわからない。
(9月末は3rd Q-End であるため、下手なことをして株価に影響を与えたくないのでは無いかという見解もあった)
- 企業分割
Cabletronなどは企業分割されており、昨年との比較が大変であった。
- Start Up City(ベンチャー企業の出展)
色がなく,あまり活気も無いように感じる.
一発芸で大企業に買い取られることを目標にしているように感じられた。
- 展示会の攻め方
やはり複数人で、情報を交換しながら回らないときつい。
また、Interopだけでは、不充分で、異なった展示会に行かなければならないと感じた。
たとえばVoNの報告ではMGCPがいくつかあったと報告を受けているが、Interopではパネルだけで実機は全く無かった。
InteropがLAN系であることを考えればわからなくも無いが、情報収集としては不充分であると思われる。
見かけた日本人
谷口(N-SAT),山中(Extreme);コンピュータネットワーク&LAN・真実井編集長;佐藤(Key3Media = 旧 Softbank Forums).
来ていたらしい日本人
「kazu-k」こと小林和真(倉敷芸科大);菊地(日経BP).
Roy, Jan. 17, 2003