JQ1はどこまで再割り当てされたのか? [JJ1WTL]

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かつて1エリアで1回目の再割り当てが行われたときの話です(1985年12月〜1990年4月). JE1からアルファベット順に再割り当てされていきましたが,開局数の多さから,JQ1が再利用されるころには,初代の5年間の免許期間に追いついてしまいました. このため,JQ1の後半は再利用されず,途中からつぎのブロックのJR1に飛んだようです (...と,当時のラジオライフ誌に記されていました). [注.初利用時はJQ1のつぎはJS1でした. しかし,再利用のときは「純アルファベット順」ですから,JQ1のつぎはJR1となります.]

では,いったいJQ1のどこまでが再利用されたのでしょう? 当時のコールブックと,いまの総務省のライセンスサーチ とを駆使して追い込むと,どうやらJQ1LXWまでのようです. (注.JQ1LXWより後のコールサインでも,空いているもの――関東管外への移転や廃局で更新前に空いたもの――は, 再発給されています.)

時間軸上での話としては,当時のJARL NEWS記載の発給状況も加えて推測すると,以下の経緯および図のとおりとなります:

1984年 6月11日初代JQ1LXWが免許
1989年 6月11日免許期間の5年が経って失効
1989年12月11日6ヶ月間のガードタイムが明けて再発給可能に
1990年 1月20日二代目JQ1LXWとして再発給

つまり,だいたい 40日くらいの猶予のところまでJQ1をしゃぶり尽くしたことになります.

つぎのJR1にはその日のうちに飛んだようです. これは,JR1の冒頭にJQ1LXWと同じ1月20日付で免許になっている局があることから掴めます. もちろん,いまライセンスサーチすると,更新2回後の「平成12年」と表示されます.

昭和40年代に使われアキの期待されたJR1でしたが,開局者の多さの前には焼け石に水. 3ヶ月間で使い切りました.結果,JR1の再発給は1990年1月〜4月でした.

なお,この頃は,免許は十日おきに発給されていたようです.

ところで,1990年版コールブックでの掲載状況を調べると, JQ1LXWは欠落(失効)していますが,つぎのJQ1LXX以降は切れ目なく掲載されています. ですので,コールサインの再利用の範囲は,「電監からJARLにコールブック用に渡したのと同一のデータ」を用いて判断された――と推測できます. ウヌボレとしては「コールブックの掲載内容との混乱を未然に防ぐ」という意味で,電監が配慮してくれた――と言ってもいいかもしれません.

このような逼迫した状況ですので,つぎのつぎ:JS1は,わずかに空きとなっていたコールサイン以外は,再割り当てされていません. 「わずかに空き」というのはエリア外移転,廃局,電監側で何かしらの理由でブロックしていた範囲のコールサインです. これは,1991年版コールブックの「JS1再割」ページによると,161個. JS1全体の1%にあたり, 残り99%のJS1は,生きているか失効直後のガードタイム期間中だったわけです. そのなけなしのJS1は1990年4月23日の1日だけで あっという間 に通り過ぎ, 同日,7K1に突入しています:

1984年12月〜85年12月初代JS1発給
1989年12月〜90年12月初代JS1失効(ここから半年間のガードタイムが始まる)
1990年 4月23日JR1再利用終了...空きのJS1わずか.7K1突入.
1990年 6月〜91年 6月半年間のガードタイムが明けて,JS1の全面的な再利用が可能に...しかし,時すでに遅し.

なお上述のように,「移管などによって更新前にすでにアキとなっていたJQ1の後半 と JS1」は,再利用されています. 1991年版コールブックに,「再割」として設けられているページを見ると判ります.


下図はJQ1の免許日の分布です.2011年10月29日付データにて.

再割当の“線”が,途中で消失しているのが判ります.

この時点での残存数は3061.
ただし同一コールサインの下で固定局・移動局など複数の局を持っている場合には,個々に計上されています.
それをネグって単純に残存率を計算しますと, 3061÷16142=19% となります.
初代・二代目の合算値です.


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July 13, 2013, Ryota "Roy" Motobayashi, JJ1WTL