再割り当てからJAが除外されていた理由 [JJ1WTL]

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除外理由

JS1の売り切れがいよいよ現実味を帯びてきた際の議論を整理します.
厳密を期すため,引用元JARL NEWSからの原文のとおりとします. 下線が注目すべきところです:

  1. JARL NEWS 1984年4月号 第265回理事会報告『議題17. コールサインの問題について』

    関東エリアにおいては呼出符号の割当が余すところJS1シリーズのみとなり,来年にはすべて割当て済みとなる.
    これにともない,今後の呼出符号の割当てについて,郵政当局に対しどのように要望していくか検討された.
    その結果,コールサインは有限であり,免許切れとなっている呼出符号が多数存在する現状から, 失効後一定期間を経過した呼出符号を再使用することを基本とし,割当ての順序や方法について要望事項がまとめられた.


  2. JARL NEWS 1984年7月号p.16『総会Q&A』

    日本が使えるプリフィクスとしてはJA〜JSのほか7J〜7N,8J〜8Nがある(このうち7J,8Jは使っている)が, 頭にJがつくほうがいいという意見が多く,いろいろ検討はしたが,郵政省内でも空きコール再使用案が有力である.
    ただAコールは空きが少なく,従ってA,B,Cは将来の予期せざる事態に備えてタナ上げしておく方針で, E,F,G,H......と順次割り当てていく.


  3. JARL NEWS 1994年7月号p.19『総会Q&A』

    再割り当てをしなくても新シリーズが出ればいいのだが,新シリーズについては郵政省に接触しているが, 「日本は呼出符号はたくさん持っている.ただ,割当て制度上結果的に,特定の地域で足りなくなっているのが現状だ」 との認識を示された.
    だがしかし,新シリーズの検討とともに地域が判らないようなことのないよう考えるべきだと意見具申している.
    JAのコールサインの再割り当てについては,郵政省では資格別制度になった場合のことを考えて外した経緯があるが, JARLとしても,たくさんの人が欲しがって混乱してしまう危惧の念があった.
    再使用の対象にしていないということではない.

解禁理由

ところがのちの14年後,九州でのコールサインの再割り当ての突入直前,JAも再割当の対象となりました(1999年5月28日).

この心変わりは旧郵政省の報道発表 「アマチュア局にJA、JRで始まるコールサインの再利用を開始」 によると,

「呼出符号の有効利用を図るため」

と説明されています.

これは想像ですが,6エリアではJR6の一部とJS6とが沖縄に割り当てられていますので, その「目減り分」を「JA6の割り当て」によって補填しよう――と意図したのかもしれません.

このJA (JA6)の再割り当て開始と,前出のJARLの説明とを併せて解釈すると,「総務省は資格別コールサイン制度を放棄した」――となります.(いまとなっては,免許情報検索でパワーが判りますしね.)

ともあれ,

――となりました.


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Oct. 19, 2008, Ryota "Roy" Motobayashi, JJ1WTL